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あとのこと

 一昨年からtwitterに投稿をはじめた。
 投稿文字数が140字までと決められている。文章を書くのにこれは危険だなと思っていたが、やはり下手なのがさらに下手になり、自分の文章を見失いかけている。句読点が少なくなり、ついつい流行り言葉や短縮した言葉、隠語などを交えてしまい、自分の言葉ではなくなる。
そう考える著述家や評論家もいたが、なるほど、と理解できた。これからは1行ぐらいの呟きですまそうと思う。

 昨日、家内は京都からやってきた娘とランチに出かけた。
 中学1年生になる一番下の孫が、私の家に近い企業のアメフトチームに所属していて、毎週土曜日に練習があり、娘が車で連れてくる。練習の間、家内とランチをしながら世間話や互いに近況報告をする。これはあんがい大切なことで、お互いの家庭のことがわかり、時には助け合ったりする。
 年をとると、あれこれ知らせておかなければいけないことがある。会話の中で家内がそれを口にすると、
「紙に書いておいて」
 と娘は気軽に言うらしい。
 もちろん、私はノートをまとめ、もしもの時に困らないようにファイルに書き記している。しかし、書けないこともあるのだ。すべてをファイル書けば、それを持ち出せば何もかもがわかってしまう。財産などないが、利用すれば悪用されてしまう。怖い世の中なのだ。
 そこまで心配しなくてもいいのだろうか。
「あとはしりません」
 と開き直ろうか。
 年をとっても心配の種はつきまじ、だ。

 今更ですが今年のバレンタインチョコ。家内と娘からいただきました。他にくれる人はいなくなりました。
 フォルクスワーゲンと提携したチョコです。ミニカーとケースが嬉しい。
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# by souichinoyume | 2023-02-20 00:59 | 日記 | Comments(0)

2022年 夏の思い出

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夏の終わりに娘や孫を連れ、昨年と同様、琵琶湖まで一泊旅行に出かけた。
運転手は娘で、私は助手席に座ってナビの解説をする。ナビの解説というとおかしいが、ナビがあってもY字路などで迷うことがあるのだ。私は風景にはあまり目をやらず、ナビばかりを見つめていた。娘の不安が軽くなるならそれも仕方がない。
私が運転をすればいいようなものだが、なにせ日頃20年以上前の車を乗っているせいで、たくさんボタンのついた娘の車は乗りにくい。

前日まで雨の降る日が多かったのだが、この日は快晴。孫たちとの旅行を楽しみにしていた家内もご機嫌だ。
2022年 夏の思い出_e0295551_07435902.jpg
昼食は回転ずしが良いというのでそこでしっかりと食べ、夕飯はバイキング。バイキングといってもタブレットでオーダーを出し、係の人が運んできてくれる。これもコロナ対策の一環。昼も夜もいっぱい皿が積まれた。中・高・大生だからみんなよく食べる。
娘は運転とホテルのプールで泳いだせいか少し疲れ気味だった。男の子3人を育てるのは大変だ。

ほとんど外出をしないから、これが唯一この夏の思い出となった。さらば2022年の夏。また来年。


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# by souichinoyume | 2022-09-03 08:00 | 旅行 | Comments(2)

赤富士

父と母が亡くなり、独身の兄が生家に一人住んでいた。
兄は老人施設に入るつもりで、パンフレットなどを見て終の棲家を探していた。私や妹、家内も加わって、どこか良いところはないかと資料を集めたりした。

以前は同じ敷地内に、叔父夫婦の家や祖父母の家もあってにぎやかだったが、亡くなったり他に家を移したりし、いつからか生家には兄ひとりが暮らすようになった。兄は皆を見送る格好になり、家は40年前に父が建替えたものの、数えればその土地に六十五年以上も住んでいることになる。

「家を解体し、一人住まいの清潔な家を建て替えたらどうだろう」
母の月命日に、兄妹が集まって会食をしている時に、私がそう提案した。
兄の顔がパッと明るくなった。
やはり住み慣れた土地を離れるのは寂しく、また施設に入っての他人との共同生活に不安を覚えていたようだった。が、広い家にひとり住むのは贅沢で、また体が動かなくなれば弟妹に迷惑がかかる。そんな気持ちがあって自分の口からは言い出せなかったのだろう。
私自身もいろいろ考えていたが、兄がその家から離れて共同の建物の中で暮らす姿が想像できず、そして少しばかり悲しい気がした。

兄は「そうする」と言い、にわかにいそがしくなった。
しかし、そんな時に腰痛持ちの私はなんの役にも立たなかった。兄は交渉事が苦手で、ほとんど家内がやってくれた。ハウスメーカーとの交渉や、引っ越し業者、解体業者などと話をまとめた。ゴミ出しも市に何度も来てもらったりしたが、そのうち娘や孫、そして孫の友達にも手伝ってもらい、自ら軽トラを運転して収集場まで何度か持ち込んだりした。「最初は怖かったけれど、顔を覚えてもらったから大丈夫」と言う。運転だけが気になった。普段オートマの車に乗っていたので、急にマニュアル車を運転できるかと心配したが、体が覚えていた、と言う。助手席に孫に乗ってもらい、携帯でナビの役目をしてもらっていた。孫も十八歳を超えると役に立つ。

指示はいちおう私が出し、大事な契約やトラブったりした時にだけ出て行ったが、家内の元気さにあきれるとともに敬意すらわいた。
「最後の頑張りです」
と汗をかきながら言う。これには不服だった。私のために残しておいてくれと口に出かかった。

そんな家内が、生家から、どうしても欲しかったと言って絵を持ち帰ってきた。そして和室に飾ってみた。
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赤富士だ。応接室に四十年以上も飾ってあった絵である。
私は見慣れてもいたのでそんなに関心はなかったが、濡らした布でガラスの汚れを拭いて驚いた。富士が燃えるように真っ赤に照らされている。
「よみがえったね」
と家内に言うと、嬉しそうにうなずく。
良いものを持ち帰ってきてくれた。



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# by souichinoyume | 2022-07-05 17:24 | 日記 | Comments(4)

土を喰らう十二ヵ月

故・水上勉の随筆「土を喰う日々 ーわが精進十二ヵ月ー 」が映画となって戻ってくる。

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主演は沢田研二で準主役は松たか子、脇役に火野正平も出演するらしい。みんな魅力のあるキャラクターの人たちだ。沢田研二のこの作品に対する思い入れも、やせ方を見ればわかる。そういえば沢田研二は京都出身だ。水上勉は20歳まで京都で暮らし、後年も足しげく通っていて、ご存じのようにこの地を舞台にした作品も多い。沢田研二はきっとそのことを知っていて、面識もあってこの役を引き受けたのかもしれない。二人とも美男子だから、この役は適役だ。この作品を映画にしようとしたプロデューサーの眼識はすぐれている。

この本は三度以上読んでいる。料理本といえばいえなくもないが、同時に添えられた水上氏の随想の文章がすばらしくて、他にはない料理の本になっている。「精進百選」というのも出されているが、「土を喰う」のほうがいいなと思う。

土を喰らう十二ヵ月_e0295551_04413860.jpg
本棚を見てみたらあった。好きな本だから、持ち歩き出来るように文庫本も買っている。
買い求めたのはずいぶん前のことだ。私は飲ん兵衛で和食派だから、ここに出てくる水上少年のつくる料理を食べてみたかった。
作家の書く、つくったり食べたりする料理に関した本では、「テールスープ」のことを書いた壇一雄のものが最初に読んだ本だったか。食べる方では池波正太郎。そしてこの「土を喰う日々」が好きだった。職業柄、文章が細部にまでいきわたっているから、読むたびにさぞかし美味しいのだろうなと口の中で唾液がわく。

水上さんは、家族を東京に残して軽井沢の別荘で暮らしておられた。もちろん手伝いをしてくれる方たちに見守られての生活だったようだ。そこで小説を書き、畑を耕して自分で料理をつくり食する。理想的な生活に思えるけれど、私には真似はできない。そもそも家の周りにもう畑はなく、自分の庭になるべき土地も月極駐車場にして、わずかな収入が子や孫のお小遣いになっている。そういえば一番上の孫はいま、京都の花園大学に通っている。水上さんは寺での修行中ここの中学で学び、のちに立命館大学に入られたと記憶している。

映画は今年の11月11日が劇場公開日になっている。楽しみが増えた。早く観たい。



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# by souichinoyume | 2022-06-21 06:19 | 映画 | Comments(2)

トップガン マーヴェリック を観る


腰が良くなったら映画を見に行こう。
トップガン マーヴェリック
これだけは映画館で観ないとね、と家内と約束していた。
しかし、腰痛は治らずどうなることやらと心配していたが、映画の公開が流行り病で延びのびになって、腰痛快復に合わせたように映画館で上映されるようになった。
「待たせたねえトム・クルーズ君。いやいやすまなかった」とひとりほくそ笑む。
1本目から36年も経っている。せいぜい20数年前ぐらいだろうと思っていただけに驚いた。長い間待たされたのはこちらのほうだ。
前回も家内と二人で出かけた。恐ろしいほどの速さで時間が過ぎた。戦闘機の速さどころではない。
映画の感想は書かないけれど、一言でいうと元気をもらいました。
「わしも頑張る」と帰ってから電気工具を取り出し幾つかやりたかったことをしたら、たちまち腰が張って昨日からベッドに横になっている。
なに直ぐに治る。ちょっとした年寄りの冷や水(古い)だ。まだまだ頑張る。

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# by souichinoyume | 2022-06-12 19:19 | 映画 | Comments(2)


ごく普通のシニアの日記です。趣味は絵と車と旅行。


by 早一

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